南瓜の馬車 〜いいわけでも許して〜

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安物の構成でも良いAV環境は作ることができると思う(家のAV環境等)

僕と家人は映画が好きなので、ほぼ毎日のように家で映画を観る。そういう意味では高価で高品質なAV環境を構築したいと考えているのだけれど、なかなかお金がかけられるものじゃない。とりあえず少しずつ、お互いにお金を出し合って今の7.1ch環境を作った。

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まずは構成から紹介しよう。
テレビ:Panasonic VIERA TH-L47DT60
BDレコーダー:Panasonic DIGA DMR-BRW580
AVアンプ:YAMAHA RX-V575
フロントスピーカー:Sony SS-CS3
センタースピーカー:YAMAHA NS-C210
リアサラウンド:YAMAHA NS-F310
リアサラウンドバック:YAMAHA NS-PB40
サブウーファー:NS-SW210
 
これだけ揃えて全部で27万円くらい。テレビを除いたら10万円をちょっと超える(追記:すみません、サブウーファーとレコーダーの価格が抜けてました。スピーカーとAVアンプの追加投資として13万にちょっと届かないくらいでした)だけの超安物。設定は色々なサイトを参考にして数ヶ月かけて現状にたどり着いた。機器類も一年くらいかけて生活費やら趣味のお金やらを少しずつ貯めて買い足していったものだ。
 
テレビは型落ちのものだけれど、一番最初に買い替えたものだ。部屋の大きさから考えて置くことができるのが大体50インチ程度。そのサイズと時期的なものを考えて4Kは当初から考慮しなかった。基本的にほぼ映画用だったので、テレビ放送関連の画質は捨て、BD/DVD専用。あとはとにかく量販店で色々と見まくって決めたのがこれ。価格が安かったのも決め手なのだが、この時点ではあまり価格は考えていなかった。
テレビは動くものが映るのである。つまり、静止画がいくら美しくてもダメなのだ。動いているものが美しくなければならない。なので倍速とフレーム補完、輝度ムラや階調表現が気に入ったものにしたつもりだ。このテレビで映画を観ると本当に美しいのだけれど、それ以上に動きが滑らかなことに驚く。人によっては「ハンディカムで撮ったような映像で苦手」と言われることもあるけれど、これに慣れてしまうと普通のテレビででは動きのあるものはコマ送りに流れてしまい、見るに堪えない。3Dも美しく、どうしてなかなか普及しないのだろう?と思える。
ただ、今は満足しているがそのうちに4Kが廉価になり、オリンピックに向けた8Kが開始された頃には引越しも考慮して大画面を考えるかも知れないが、今はこれで十分すぎるほど満足。っつーか、チョーキレイ。
 
AVアンプは僕はDENON派、家人がYAMAHA派で分かれたのだけれど、フロントスピーカーが当時YAMAHAだったのと、最終的に7.1chにするつもりだったこと、更に量販店で475との価格差が思ったよりもなかったのでこれにした。正直なところ、今でも僕はDENONが良かったよなぁ・・なんて思ってるが。(^_^;)
YAMAHAのAVアンプは僕的には穏やかでインパクトが薄い気がする。もう少し硬質な音の方が好きなのである。なので、色々と設定を弄り、家人の意見を聞きつつ好きなポイントを探した。まずはYAPOで自動設定。その後に自分達の耳で「気持ち良い」ポイントを探すのである。
 
最初に気になったのはサブウーファーとフロントのクロスオーバー。デフォルトが120Hzだったのが、これだとサブウーファーの低音が詰まったような音になる。サブウーファーが安物のせいか、どうもボコボコが気になるのでクロスオーバーを80Hzまで下げた。そもそもフロントがその帯域を鳴らす性能がある。ちなみに、フロントが割と広帯域なので音楽用の2chのセッティングはサブウーファーは使わず、別のものを用意した。
で、一つ一つのスピーカーレベルを自分の耳で調整してみると、家人は僕よりもサラウンドの音量を上げたがる傾向があることが分かった。個人的には「スピーカーが鳴ってる」とハッキリ感じるのは好きではなく、音場としてまとまっていることが好きなのでここはお互いが妥協できるポイントとして中間的な量にした。ちなみに、各スピーカーの音量は色々な映画を観て細かく変更し、更に機器を買い足したり変更したりで最終的に一年くらいかけたと思う。
 
フロントは当時発売されたばかりの安物のSony製だけれども、試聴機で何度も聴いた際に良い感じにエッジが効いているし、拡がり感があるのでこれにした。最初は、スピーカーを同メーカーで合わせるのは基本だし、YAMAHAのNS-F500が安価な割にとても良かったのだけれど、とりあえず予算の関係もあるので妥協したカタチになるのは本音だが、実際に設置してここまで聴いてみるとそこそこ満足な音が出ていると思う。まあ、この辺もいずれグレードアップをする時に考えるところだろう。
そういう意味では、センターとサブウーファーもだろうけれど、センターはフロントのSonyに色合いが似るように若干イコライザで補正した。しかし、ここは本来もっとコストをかけるべきだろうなというのも今の正直な気持ちだ。
 
サブウーファーも安物なのでリモコンでON/OFFできなかったり。最初は連動コンセントを使おうと思ったが、使いたくないソースの場合もある。なので、こいつを買って学習リモコンに登録した。そうすればマクロを使って関係機器を一気にON/OFFできるし、個別にONにすることもできる。本来なら本体のスイッチで切る方が機器には良いのだろうが、連動コンセントだって同じだろうと思い、これにしたのだが意外に便利。他の機器でも使っていたりする。
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リアがサラウンド、サラウンドバック共に比較的低音を軽視している構成なのは、サラウンドにそれほど低音成分が少ないのでは?と考えたことと、やはり全体のバランスによる。ちなみに、フロントも合わせてブックシェルフを選択しなかったのは、スタンドを別に用意するのがコスト高になることと、やはり見た目を考えてのことだ。インシュレーターも色々と考えないといけないし。
 
スピーカーの配置についてはネットによくある構成にした。例えば下記のリンクなどと同様になっている。
 

matome.naver.jp

 
で、最初に弄り始めてからスピーカーを買い足し、その度にアンプの設定を変えたりしながら今に至る。上記に書いたように、僕的には若干サラウンドが強いが、それでも雨が降ったシーンでは部屋中に雨が降ってるような音に、銃弾が飛び交うシーンではスピーカーの無い空間からもキレイに音が流れるようになったと思う。
 
以前にも書いたがウチは自宅で年間300本程度の映画を観る。本来ならもっとコストをかけて良いのだろうが、せいぜい10万円程度でこれほどのものができるとは思わなかった・・と言うのが素直な感想かな。まあ、音楽を聴きたい時には2chだとちょっと物足りないから7chにしちゃうのがミソだけどね。(^_^;)
 
追記 2016/02/07
結局「YAMAHA NS-F500」を買いました。資金も用意できたし、音楽もちゃんと聴きたかったので。映画を観るには凄く大きな差を感じませんが、音楽はかなりの差を感じます。