南瓜の馬車 〜いいわけでも許して〜

猫とガジェットと映画と小説の毎日です。

Ted2はやっぱり下品(でも一部のシーンを除いて好きなんだけどさ〜)

昨日、公開されたばかりの「Ted2」を観てきた。そうクマの縫いぐるみのコメディなのである。

 

前作でもR-15指定が付いたが、今回も同様。何しろ内容が下品。下ネタ満載だし、「それって人としてどうか?」って言う描写もたくさんあるのだろうけれど、妙にこの映画は好きなんだよね。

 

まずは、多くの映画のオマージュが盛り込まれている点。1作目の時に「フラッシュ・ゴードン」をネタにした上に、サム・J・ジョーンズが本人役で出て来たことにブッ飛んだ。それは今回も多く盛り込まれている。ネタバレになるので書かないけれど、年代的にもかなり昔の映画から最近の映画までたくさん出てくる。そのためか、あまり映画を観ない人にはその楽しみは半減するのだろうなと思う。「ジュラシック・パーク」のオマージュとか、弁護士に割と酷いニックネーム(分かる人には分かる)を付けてみたり。実際に観終わった後に後ろにいた若い男性が「なんだか意味が分からんのがたくさんあった」とボヤいていた。

同時にアメリカ人でないと分からないようなネタも多い。実際、僕にも「?」となるシーンが少なくなかったから。

 

次ぎに、ちょっとビックリするような俳優が出てくること。前回は上述サム・J・ジョーンズの他にもノラ・ジョーンズが出ていた。今回も同様で、「え?この人がこの映画に?」って言うのがある。そこはお楽しみってことで。

 

で、前回もそうだったのだが、この映画はR-15指定が付いているとおりでかなり好き嫌いが分かれると思う。台詞はエロさ満載だし、日本人には到底笑えないジョークや行動。事実、個人的にもロビン・ウィリアムズのところとリンゴを投げるところ、ゲイの二人が関係無い人を殴る部分は到底受け入れがたい。この辺はもう国民性の違いなのかと思うしか無いのだが、個人的にはそれ以外の部分、特にTedとマーク・ウォールバーグの掛け合いのリズムの良さ、様々なネタやオチは十分に楽しいものだと思う。それを観ていると、フと「サタデーナイト・ライブ」を思い出す。あれもそんな感じではなかっただろうか。数回、観ただけだけれど。日本的に言えば、「8時だよ!全員集合!」をもっと下品(失礼)にした感じ。

その時にちょっと思ったのはいつだったかアメリカのドッキリ系の番組で「金蹴りドッキリ」があったよね。個人的にああ言うのは笑えない。その辺の最低限と考えるレベルはやっぱり個人によっても国民性によってもだいぶ違うんだろうと思う。

 

見終えて家人と「あのシーンってさ−、確かあの映画の・・」「なんであの人があんなのところで出てくんの!って思ったよね」みたいな会話ができる。そういう終わってからの楽しみもある映画であると思う。

 

ただ、やっぱりこの下品さを素直に肯定はできないかなぁ・・。「大嫌い!」って人はそれなりに多いと思う。「宇宙人ポール」みたいなのだったらスッキリと笑えるんだけど。